鱗翅目(リンシモク)
成虫はふつう2対のはねを持ち,体とはねは鱗毛または鱗粉におおわれている.幼虫はイモムシまたはケムシで,主に植物を食べて育つ.卵→幼虫→蛹(さなぎ)→成虫と完全変態をする.蛹は繭(まゆ)につつまれるものもいる.
コウモリガ科 | スカシバガ科 | ハマキモドキガ科 |
マドガ科 | メイガ科 | シャクガ科 |
アゲハモドキガ科 | カレハガ科 | ヤママユガ科 |
スズメガ科 | ドクガ科 | ヒトリガ科 |
カノコガ科 | ヤガ科 | |
セセリチョウ科 | アゲハチョウ科 | シロチョウ科 |
シジミチョウ科 | マダラチョウ科 | タテハチョウ科 |
鞘翅目(ショウシモク)
成虫の前翅はかたい鞘(さや)のようになり、外骨格が発達していて,甲虫目ともいう.飛ぶ時には前翅を開き膜状の後翅を広げて飛ぶ。オサムシのなかまのように後翅が退化していて飛べないものもいる.完全変態をする.昆虫のなかまでは最も多くの種類を含むグループで,それぞれが様々な環境で生活している.
蜻蛉目(トンボモク)
腹部が細長く後方に伸び,1対の大きな複眼と2対の長い膜状のはねをもつ.幼虫はヤゴと呼ばれ,腹腔中に一種のえらをもち淡水中で過ごす.不完全変態(蛹の時期がない)をする.
カワトンボ科 | サナエトンボ科 | オニヤンマ科 |
トンボ科 | ||
ゴキブリ目
長い触角をもち,扁平で楕円形の体をしている.恐竜より古くから生息し,生きた化石.不完全変態をする.
ゴキブリ科 | マダラゴキブリ科 | チャバネゴキブリ科 |
カマキリ目
前足がカマになっており,昆虫などを捕らえて食べる.不完全変態をする.
カマキリ科 | ||
直翅目(チョクシモク)
前翅はかたく,後翅は膜質でおおぎ形.後ろ足が発達して跳躍ができる.不完全変態をする.
カマドウマ科 | ケラ科 | コオロギ科 |
キリギリス科 | バッタ科 | ヒシバッタ科 |
ノミバッタ科 | ||
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竹節目(ナナフシモク)
草食性の昆虫で,木の枝に擬態(形をにせてかくれる)した姿をしている.
ナナフシ科 | ||
革翅目(カクシモク ハサミムシ目)
前翅は革のような硬さ(革質)で小さく短い.後翅は半円形で大きいが,まったく退化したものもいる.尾端には,かたい動くはさみを持つ.
ハサミムシ科 | オオハサミムシ科 | |
半翅目(ハンシモク)
ほとんどは口器が針状の吻(ふん)になり,動物や植物の体液を吸う.前翅・後翅ともに膜状のものと,前翅の前半分が革質になっているものとがいる.不完全変態をする.
アオバハゴロモ科 | ハゴロモ科 | セミ科 |
アワフキムシ科 | オオヨコバイ科 | カタカイガラムシ科 |
コオイムシ科 | タイコウチ科 | マツモムシ科 |
サシガメ科 | ナガカメムシ科 | オオホシカメムシ科 |
ヘリカメムシ科 | ホソヘリカメムシ科 | マルカメムシ科 |
ツチカメムシ科 | カメムシ科 | エビイロカメムシ科 |
ツノカメムシ科 | ||
脈翅目(ミャクシモク)
はねに網状の翅脈が発達し薄い膜状で幅が広い.完全変態を行い,幼虫は肉食性で顎(あご)が発達している.
クサカゲロウ科 | ウスバカゲロウ科 | ツノトンボ科 |
長翅目(チョウシモク)
オスの尾端に,はさみ状の把握器(はあくき)があり,これを持ち上げた姿勢をとる.
シリアゲムシ科 | ||
双翅目(ソウシモク)
昆虫の中で最も進化しているとされる.前翅は膜状で発達している.後翅は退化して,こん棒状(平均棍とよぶ)になっている.完全変態をする.
ミズアブ科 | ツリアブ科 | ムシヒキアブ科 |
ハナアブ科 | ベツコウバエ科 | クロバエ科 |
ヤドリバエ科 | ||
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膜翅目(マクシモク)
双翅目と同じく最も進化したグループとされる.4枚の膜状のはねをもち,飛ぶときは前翅と後翅が連結し同時に動かす.腹部の第1節と第2節との間がくびれている細腰亜目には、産卵管が毒針になっているものがいる.腹部がくびれないものは広腰亜目に分類され,毒針をもたない.社会生活を行うものもいる.
ハバチ科 | コマユバチ科 | ヒメバチ科 |
アリ科 | ベッコウバチ科 | ドロバチ科 |
ススメバチ科 | アナバチ科 | コシブトハナバチ科 |
ミツバチ科 | ||