和名 アゲハモドキ
学名 Epicopeia hainesii （Holland, 1889）
分類 鱗翅目アゲハモドキガ科
この虫の特徴 開翅長５０㎜～７０㎜程度．ジャコウアゲハを小型にしたような形態と色彩をもっている．本土亜種と対馬亜種に区別されており，対馬亜種では後翅第７室の赤紋を欠くことと，前翅の中室内で翅脈が分岐しないことがあげられているが，本土にも稀にそういう個体がいる．時に灯火にも飛来するが，あまり多く採れる種ではない．
生活史 ミズキ科のミズキ，クマノミズキ，ヤマボウシを食害する．
出現時期 ６月下旬～９月上旬
分布 北海道～九州（対馬，県本土）
よく似た種類との区別 対馬では他にオナガアゲハモドキ（Epicopeia mencia Moore, 1874）と思われる幼虫がアキニレで採集されたが，寄生されていて，羽化には至っていない(宮川1994)．本種はアゲハモドキ本土亜種： Epicopeia hainesii hainesii Holland, 1889 とアゲハモドキ対馬亜種：E. hainesii tsushimana Inoue, 1978 に区別されている．
シーボルトコレクション １８２０年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は，現在，オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている．以下の写真は，長崎ＳＳＨ科学プロジェクトの調査団が，２０１３年に同博物館で取材したものである．
シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は，オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある．
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は，オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである．
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記載・写真：田中 清
写真（シーボルトコレクション）：紙谷 聡志， 長嶋 哲也