和名 メンガタスズメ
学名 Acherontia styx (Westwood, 1847)
分類 鱗翅目スズメガ科
この虫の特徴 開翅長９０㎜～１２０㎜程度．胸部背面に頭蓋骨に似た模様がある．手で捕まえると｢ギイギイ・・｣と鳴く．
生活史 卵はノウゼンカズラ科，マメ科，モクセイ科，ゴマ科，ナス科，クマツヅラ科の植物の古い葉に一つだけ産み付けられる．幼虫はこれらの葉を食害しながら成長する．成熟すると食草から離れ，深さ数㎝の穴を掘り、土繭を作ってその中で蛹になる.
えさ 花の蜜，ミツバチの蜜
出現時期 ５月～９月
分布 本州～九州（対馬，壱岐，県本土）
よく似た種類との区別 クロメンガタスズメAcherontia lachesis (Fabricius, 1798) の胸部背面のドクロ模様は，メンガタスズメと比べて灰色を帯びる．メンガタスズメの腹部背面には細い藍色の帯が縦に走るが，クロメンガタスズメのそれは幅が広く，後翅の黒条が発達する.
クロメンガタスズメ
シーボルトコレクション １８２０年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は，現在，オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている．以下の写真は，長崎ＳＳＨ科学プロジェクトの調査団が，２０１３年に同博物館で取材したものである．
シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は，オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある．
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は，オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである．
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記載・写真：田中 清
写真（シーボルトコレクション）：紙谷 聡志