和名 ダイミョウセセリ
学名 Erynnis tethys (Menetries,1857)
分類 鱗翅目セセリチョウ科

この虫の特徴 ♀♂ともに斑紋に差違は少ない.北海道から関東に分布するものは後翅は一様に黒色であるが,西日本産は後翅に列状の白紋を持つ.以前の本種の分類では関東産は原名亜種,西日本産が関西亜種とされていたが,現在は分布の境界でかなり変異もあることから一つの亜種にまとめられている.割と敏速に飛翔するが,よく道ばたの草の先などに翅を水平に広げて止まり,驚かすと葉の裏面に隠れて止まる習性をもつ.

生活史 食草はヤマノイモ,オニドコロなどのヤマノイモ科植物で,老熟幼虫で冬を越す.成虫は各種の花に吸蜜し,汚物や糞尿などにも飛来する.

えさ 花の蜜

出現時期 5月~8月(年に2~3回発生)

分布 北海道~九州(県下全域)

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2013年に同博物館で取材したものである.

 

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
写真の無断使用を禁ずる.
The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載・写真:松尾 照男

写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志

 

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