和名 クロアゲハ
学名 Papilio protenor demetrius Cramer Papilio protenor (Cramer, 1775)
分類 鱗翅目アゲハチョウ科
♀（表面） ♀（裏面）
台湾産無尾型♂（表面）
この虫の特徴 開翅長１００㎜～１２０㎜．全体が黒っぽい大型のチョウ．♂には後翅表の前縁に淡黄白色の横帯がある．♀では後翅外縁の赤紋が発達し，特に裏面で顕著である．山道の湿った地表面などで吸水する姿をよく見かける．国内産には後翅に尾状突起があるが、台湾や中国産では無尾型である．
生活史 ミカン科植物（カラタチ，ユズ，サンショウ，ミヤマシキミなど）の葉を食害する．冬季は蛹で越冬する．
えさ 花の蜜
出現時期 ４月～９月（年に２～３回発生）
分布 本州～九州（県下全域）
シーボルトコレクション １８２０年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は，現在，オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている．以下の写真は，長崎ＳＳＨ科学プロジェクトの調査団が，２０１３年に同博物館で取材したものである．
シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は，オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある．
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記載・写真：田中 清
写真（シーボルトコレクション）：紙谷 聡志， 長嶋 哲也