和名 カラスアゲハ
学名 Papilio bianor(Cramer,1777)
分類 鱗翅目アゲハチョウ科

 

この虫の特徴 成虫の開翅長は120㎜前後.春型は翅表が明るい個体が多く小型で美しい.9月の彼岸ころに出現する個体は春型ほど美しくはないが,大型となり日本産の蝶の中でも最大クラスの迫力がある.この種は,日本本土はすべて同一亜種であるが,島嶼における変異が著しく,多くの亜種に分類されている.

生活史 長崎では5月のゴールデンウィークを過ぎたころ,金毘羅山の山頂に吹き上げられた多数の個体が観察される.幼虫はカラスザンショウやキハダなどの葉を食害する.

えさ 花の蜜

出現時期  5月~10月

よく似た種類との区別 ミヤマカラスアゲハによく似ている.前翅裏側の明るい黄緑色の帯が前方で広がるのが本種.また,後翅の裏側に白色の帯がないのが本種.ただし,中間的な特徴をもつ個体や,例外も多いので,同定には注意が必要である.

分布 北海道~九州(県下全域)

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2013年に同博物館で取材したものである.

 

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
写真の無断使用を禁ずる.
The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載:井上 真一

写真:田中 清

写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志, 長嶋 哲也

 

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