和名 タイワンモンシロチョウ
学名 Artogeia canidia (Sparrman,1768)
分類 鱗翅目シロチョウ科
この虫の特徴 長崎県の対馬に産する個体群は対馬亜種として与那国島産のものとは区別される.対馬亜種は対馬のほかに朝鮮半島や中国東北部に分布する.モンシロチョウに似るが,後翅表の外縁に翅脈に沿った黒色鱗粉が現れることで区別できる.
現在長崎市周辺には生息していないが,シーボルトが長崎に居住していた時代,中国やオランダと盛んに貿易を行っており,荷物に紛れて蛹などが侵入して,現在の長崎市周辺で発生していたことは十分に考えられることである.
生活史 幼虫はアブラナ科植物を食草とする.冬季は蛹で越冬する.年5~6回の発生.
えさ 花の蜜
出現時期 4月~10月
分布 九州(対馬,与那国島)
よく似た種類との区別 モンシロチョウArtogeia rapae (Boisduval,1836)に似るが,後翅表の外縁に翅脈に沿った黒色鱗粉が現れることで区別できる.
シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.
シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
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記載:井上 真一
写真:松尾 照男
写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也