和名 ウラナミシジミ
学名 Lampides boeticus (Fabricius,1798)
分類 鱗翅目シジミチョウ科
♀
♂
裏面
この虫の特徴 開翅長20㎜~30㎜程度.前後翅裏面の白斑が波上に見えることから,この和名がついている.♀♂ともに後翅末端に細い尾状突起を持つ.低温期型の斑紋は不鮮明で,後翅の白帯が広い.
生活史 本種の生活史は特異なもので,初夏から秋季にかけて日本列島を北上するように分布を広げていくが,冬季になると越冬できずに死滅してしまう.越冬可能な地は,九州や四国,紀伊半島などの海岸線が知られているが,これも年によって差があるようである.栽培マメ科植物やクズ,ヤマハギなどを食草としており,これらの植物の周囲を素早く飛び回る.
えさ 花の蜜
出現時期 7月~12月(年に数度の発生サイクルで北上)
分布 北海道~九州(県下全域)
よく似た種類との区別 似た種として,九州本土などには迷チョウとしてやって来る鹿児島より南に分布の中心を持つアマミウラナミシジミやルリウラナミシジミがいるが,裏面の斑紋状態で容易に区別できる.
シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.
シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
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記載:松尾 照男
写真:松尾 照男, 田中 清
写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也