和名 ルリシジミ
学名 Celastrina argiolus ladonides (de l’Orza,1869)
分類 鱗翅目シジミチョウ科

この虫の特徴 開翅長20㎜~30㎜程度.北海道から九州の日本全国に広く分布している.春型の♂では翅表は美しい青藍色であるが,暑い時期にはその色も幾分薄くなる.♀の翅表は外縁の黒帯が広くなり,この点で♂との区別ができる.

生活史 幼虫の食性が広く,マメ科,バラ科,ミズキ科など多くの植物が食草・食樹となっているためか,日本に産するシジミチョウの仲間でも最も普通な種で,北海道から九州まで各地に個体数も多い.春期に最も早くあらわれるシジミチョウであり,樹幹上をちらちらと飛び交い,ときに地表面まで下りてくる.気温が高い日中には,湿った地面に下りて集団で 吸水をおこなっている姿も見られる.盛夏時には個体数が減少するが,秋季まで発生を繰り返している.幼虫の越冬は蛹の状態でおこなわれる.

えさ 花の蜜

出現時期 5月~10月(年に2~3回の発生)

分布 北海道~九州(県下全域)

よく似た種類との区別 本種と同じようなシジミチョウには似た種が多く,スギタニルリシジミやタッパンルリシジミがいるが,ルリシジミは後翅の第1b室とc室とにある黒色の斑紋が離れていることで区別できる.

スギタニルリシジミ ♂

 

 

記載:松尾 照男

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