和名 アサギマダラ
学名 Parantica sita(Kollar, 1844)
分類 鱗翅目 マダラチョウ科

 

この虫の特徴 開翅長90㎜ ~100㎜程度.前翅は黒色に薄水色の模様,後翅は茶褐色に薄水色の模様,鱗粉が少ない翅が特徴である.♂では後翅の後方に表裏ともに光沢のない黒斑状の模様があり,腹部先端にフェロモンを分泌するヘアペンシルという器官を持っている.毎年,長距離を移動することから、マーキングによる調査が行われており,移動距離やルートが徐々に解明されつつある.つまり、夏に日本で生まれた個体は南西諸島から台湾まで南下して子孫を残す.子孫は春に北上を開始して日本で見られるようになる.浅葱色(あさぎいろ、浅黄色ともいう)は、ごく薄い藍色のことで,和名のアサギマダラ(浅黄斑)はこのチョウの特徴を表している.

生活史 ガガイモ科のキジョラン、カモメヅル、イケマ、フヨウランなどを食草とする.これらにはアルカロイドという毒が含まれており、幼虫や成虫はこれを体内に蓄積させて捕食者から身を守っている.

えさ 花の蜜

出現時期 5月~10月

分布 北海道~九州(県下全域)

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2013年に同博物館で取材したものである.

 

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
写真の無断使用を禁ずる.
The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載・写真:田中 清

写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志, 長嶋 哲也

 

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