和名 ウラギンスジヒョウモン
学名 Argyronome laodice japonica (Menetries,1857)
分類 鱗翅目タテハチョウ科

この虫の特徴 ♀♂での斑紋の差は少なく,♀では大型で翅形も幅広い.♂では前翅翅脈状に性斑を持ち,♀♂ともに後翅裏面には銀白色紋の列を有する.

生活史 草原性の代表的なヒョウモンチョウの1種である.ウラギンヒョウモンと同じような生息場所や生活史をもち,各地の高原などには個体数も多い.5月下旬頃から出現し,梅雨の時期の晴れ間を各種の花を求めて飛び交う.盛夏には休眠をし,秋に再び活動を開始する.卵から孵化した幼虫は,食草を食べないまま越冬するといわれている.

えさ 花の蜜

出現時期 5月下旬(年1回の発生)

分布 北海道~九州(対馬,五島,県本土)

よく似た種類との区別 ヒョウモンチョウ類はどれも似たような種が多いが,オオウラギンスジヒョウモンやメスグロヒョウモンの雄に裏面斑紋が酷似しており,同定には注意が必要である.

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
写真の無断使用を禁ずる.
The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載:松尾 照男

写真:松尾 照男

写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也

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