和名 メスグロヒョウモン
学名 Damora sagana liane (Fruhstorfer,1907)
分類 鱗翅目タテハチョウ科

裏面

 

 

この虫の特徴 ♂は一般的なヒョウモンチョウの斑紋を有するが,♀は青藍色の地色に白斑を持ち,同種と思えない色彩を持つ.和名はヒョウモンチョウ類のなかでも♀♂で色彩斑紋の差が大きく特異で,♀の地色が黒いことに由来している. ヒョウモンチョウ類のなかでは里山にも多い種であるが,近年はその個体数も激減しているといわれている.特に本県では壱岐での減少が懸念される.

生活史 6月上旬に成虫となり夏の盛りには休眠(越夏)をして姿を見せなくなる.秋に入って涼しくなり再度飛び回る姿を見かけるが,そのころにはずいぶんと翅も傷んだ個体が多くなる.雌はそのころにスミレ類などがある樹林帯の端や草原などの立木などに産卵し,孵化した初令幼虫の状態で越冬するといわれる.食草はタチツボスミレなどの各種スミレ類.

えさ 花の蜜

出現時期 6月~7月 9月~10月

分布 本州~九州(県下全域)

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
写真の無断使用を禁ずる.
The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載:松尾 照男

写真:松尾 照男, 田中 清

写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也

 

昆虫図鑑(写真で調べる)にもどる

昆虫図鑑(名前で調べる)にもどる

昆虫図鑑(グループ名で調べる)にもどる

長崎の昆虫図鑑トップにもどる