和名 コムラサキ
学名 Apatura metis substitute (Butler,1873)
分類 鱗翅目タテハチョウ科
この虫の特徴 開翅長70㎜程度.茶褐色と橙色の模様がある.また,見る方向によって紫色に見えるのが特徴的である.♀は茶褐色と橙色が強く,紫には光らない.
生活史 幼虫はヤナギ科の植物(ヤナギ,シダレヤナギ,ポプラなど)を食害して成長する.年に数回発生する.幼虫で越冬する.近年,本県では河川周辺や湿地に自生していたヤナギ類が開発により失われ,本種の生息域も限定されるようになった.
えさ 樹液など(♂は獣糞や人の汗などにも飛来し,路上で吸水もする)
出現時期 4月~9月
分布 北海道~九州(県本土)
よく似た種類との区別 和名のコムラサキは,国蝶「オオムラサキ:Sasakia charonda (Hewitson, 1863)」に対して紫色に光る小型のチョウの意味.オオムラサキは本県には生息していない.
オオムラサキ(上♂ 下♀)
記載:田中 清