和名 ヒメジャノメ
学名 Mycalesis gotama fulginia Fuuhstorfer,1911
分類 鱗翅目ジャノメチョウ科

 

この虫の特徴 開翅長50㎜程度.大きさは♂が若干小型で,地色も黒っぽい.前後翅共に中央に白帯が走り羽化したての個体は,渋い美しさがある.ジャノメチョウ科の種は,翅の表面や裏面に目玉模様の「眼状紋」をもつことが特徴的である.本種は発生産地によって微妙に斑紋や地色が異なり,長崎県でも「対馬産」や「壱岐島産」などで本土産と比して大きな違いがある.

生活史 山林や樹林帯の草付き,草原などに見られ,明るい開けた場所にも飛び回る.落ちた果実などを吸汁している姿をよく見かける.食草はイネ科のチヂミザサやエノコログサ,ススキなど広範囲にわたる.

えさ 花の蜜

出現時期 5月~11月(年に3回~4回発生)

分布 北海道~九州(県下全域)

よく似た種類との区別 同じジャノメチョウ科のクロヒカゲやコジャノメに似るが,眼状紋の状態や地色などが異なる.また,生息している場所も異なり,コジャノメやクロヒカゲは樹林内などあまり陽光が差し込まない陰地を好んで活動する.

 

記載:松尾 照男

写真:田中 清

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