和名 コジャノメ
学名 Mycalesis francisca perdiccas Hewitson,1862
分類 鱗翅目ジャノメチョウ科

この虫の特徴 開翅長40㎜程度.和名は小型のジャノメチョウの意である.ジャノメチョウ科の種は,翅の表面や裏面に目玉模様の「眼状紋」をもつことが特徴的である.
特に地理的な変異は知られてはいないが,春先に出現する個体は黒化傾向が強い.

生活史 九州地方では,ヒメジャノメより若干早く出現し,5月上旬より成虫が発生する.その後一年に第3化まで見られることが多いが,10月には姿を消す.ジャノメチョウ科の種の多くは飛翔の様子が緩やかに跳ねるように飛び特異的で,遠くからでもある程度,種の特定ができる.幼虫の食草はイネ科のチヂミザサやススキなどで,ヒメジャノメと似た生活環境に出現するが,本種の方がよりくらい場所を好み開けた場所にはなかなか出てこない.

えさ 花の蜜

出現時期 5月~10月

分布 本州~九州(県本土)

よく似た種類との区別 同じジャノメチョウ科のヒメジャノメに似るが,眼状紋の状態や地色などが異なる.特に前後翅の中央を走る紫藍色の帯は,同定の決め手になる.

 

記載:松尾 照男

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