和名 マイマイカブリ
学名 Damaster blaptoides (Kollar, 1836)
分類 鞘翅目オサムシ科
マイマイカブリ ツシマカブリモドキ
この虫の特徴 日本固有種で体長45㎜~70㎜程度.体は細長いヒョウタンのような形をしており,触角と脚が長い.体色は艶のない黒色が一般的である.体の大きさや前胸部および頭部の色彩は地域や亜種によって異なる.下翅が退化しており飛ぶことができず、移動は歩行のみである.このため,各地域の個体群が独自の分化を遂げたと考えられている.危険を感じると尾部から液体(メタアクリル酸,エタアクリル酸が主成分)を噴射するので注意が必要である.幼・成虫ともにマイマイを食べる.この様子から「マイマイカブリ」の和名がついた.
生活史 マイマイ(カタツムリ)の殻に頭をつっこみ,口から出す消化液で肉をとかして食べる.
えさ マイマイ(カタツムリ),樹液
出現時期 5月~9月
分布 本州~九州(県本土,五島,対馬)
よく似た種類との区別 対馬には,体長40㎜程度で頭部と前胸部が金属光沢のある赤色か青緑色のツシマカブリモドキ(Damaster fruhstorferi Roeschke, 1900)が生息している.カブリモドキ類は中国からシベリア東部にかけて分布しており、日本にはツシマカブリモドキだけが分布している.
シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2013年に同博物館で取材したものである.
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記載・写真:田中 清
写真(シーボルトコレクション):田中 清