和名 キアシヌレチゴミムシ
学名 Archipatrobusu flavipes (Motschulsky)
分類 鞘翅目オサムシ科
♂
♀
頭部大顎の細毛
この虫の特徴 体は黒色で光沢がある.大きさは15mm程度で,触覚,肢が黄褐色ではっきりしている.大顎の溝内に一本の細毛を持つことが特徴で,前胸背前縁から側縁の点刻が顕著で中央の溝もはっきりしている.雄個体は前肢附節下に粘着毛をもつことで,雌雄の判別ができる.
生活史 いわゆる,里山とよばれる畑地や隣接する雑木林,果樹園,また水田の周辺や河川敷などにも生息し個体数も割と多い.成虫は地表の小昆虫類などを捕らえて摂食し春から初秋まで活動する.幼虫は土中で越冬することも知られている.
出現時期 3月~11月
分布 北海道~九州(壱岐)
よく似た種類との区別 ヌレチゴミムシ亜科(Patrobinae)に分類される種はよく似たものが多いが,本種は肢が黄褐色であることが特徴的である.
記載:松尾 照男
標本:久村 敏史