和名 ガムシ
学名 Hydrophilus acuminatus (Montschulsky,1853)
分類 鞘翅目ガムシ科

この虫の特徴 体長30㎜~40㎜程度.体は紡錘形で黒色.上翅には各4列の明瞭な点刻列があり,それぞれ両側に微細点刻列が走る.水中での体色はやや緑色がかって見える.触角や髭は黄褐色.夜間は灯火に誘引される.

生活史 幼虫は巻貝などを捕食しながら成長し,成熟すると上陸して土中で繭を作って蛹になる.成虫になると水田,池,沼,湿地などに移動して水草などの植物などを食べる.かつては普通に見られたが,農薬の使用,水辺の埋め立て等によって県下の生息地の多くが消滅し,個体数も激減している.成虫で越冬し翌年,交尾,産卵するとやがて死ぬ.

えさ 水草

出現時期 6月~9月

分布 北海道~九州(対馬,壱岐,県本土)

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2013年に同博物館で取材したものである.

 

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
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The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載・写真:田中 清

写真(シーボルトコレクション):田中 清, 長嶋 哲也

 

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