和名 ミヤマクワガタ
学名 Lucanus maculifemoratus (Motschulsky)
分類 鞘翅目クワガタムシ科

 

この虫の特徴 大型の種で,体長は♂45㎜~75㎜,♀25㎜~40㎜程度である.ミヤマクワガタ(深山鍬形)の名が示すように低地より山地に多く見られる.♂では頭部が耳状に広がっており,大型個体と小型個体では大あごの形態が著しく異なる.さらに,新鮮な個体では体の背面に黄色の微毛が見られ,腿節には黄褐色の斑紋がある.♀の体色は光沢のある黒褐色で,背面に毛は見られないが腹面に微毛が見られる.また,♂と同様に腿節に黄褐色の斑紋がある.夜間は灯火に誘引される.

生活史 幼虫は広葉樹の立ち枯れや切り株から発見される.成虫はクヌギ,アカメガシワ,ヤナギ,シイ類,タブなどの枝先に集まる.

えさ 樹液

出現時期 7月~8月

分布 北海道~九州(対馬,五島,県本土)

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2013年に同博物館で取材したものである.

 

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
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The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載・写真:田中 清

写真(シーボルトコレクション):田中 清, 長嶋 哲也

 

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