和名 ニセオオマグソコガネ
学名 Aphodius propraetor Balthasar,1932
分類 鞘翅目コガネムシ科
この虫の特徴 体長8㎜~12㎜で,上翅は黒褐色から赤褐色である.♂は頭部に3つの隆起があり,中央の隆起部が一番大きく目立っている.
生活史 放牧地などの明るく開けた放牧地などに見られる.
えさ 牛糞や馬糞,人糞にも集まる.
出現時期 4月~8月
分布 本州~九州(県本土,対馬)
よく似た種類との区別 国内のオオマグソコガネについては従来よりA.quadratus Reiche,1847とされてきたが,近年,このオオマグソコガネによく似ている ニセオオマグソコガネA.propraetor Balthasar,1932が本州の一部~四国 ~九州にかけて分布していることが判明した.これまでは両種が混同されて きた経緯もある.両種の形態的相違は,鞘翅の間室(点刻列の間)にある点刻 の状態や隆起状態などで,これらから外観からもある程度区別できる. また,雄交尾器の形態にも差があることから,解剖による同定が確実である.
記載:井上 真一,松尾 照男
写真:山本 啓弘