和名 カブトムシ
学名 Trypoxylus dichotomus (Linnaeus)
分類 鞘翅目コガネムシ科
この虫の特徴 誰もが知っている昆虫である.体長35㎜~54㎜程度,体色は赤褐色~黒褐色である.♂には頭部と前胸背に角状の突起がある.大型の個体では頭部の角の先端部は図のように4つ股になるが,小型個体では2股になる.
生活史 幼虫は広葉樹の朽ち木や腐葉土から発見される.成虫はクヌギ,シイ類,タブなどに集まる.夜間は灯火に誘引される.成虫は産卵すると死んでしまう.
えさ 樹液
出現時期 6月~9月
分布 北海道~九州(県下全域)
よく似た種類との区別 沖縄には本種の亜種であるオキナワカブトムシが生息している.ちなみに国内では,これら以外でカブトムシと名前がついている虫は,コカブトムシ(体長21㎜程度で北海道から九州に生息する)とタイワンカブトムシ(奄美以南に生息するヤシやサトウキビの害虫)のみである.
タイワンカブトムシ
シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2013年に同博物館で取材したものである.
シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
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記載・写真:田中 清
写真(シーボルトコレクション):田中 清, 長嶋 哲也