和名 シロスジカミキリ
学名 Batocera lineolata (Chevrolat, 1852)
分類 鞘翅目カミキリムシ科

 

脱出穴

 

この虫の特徴 日本に生息するカミキリムシの中で最大種.触角を除いた体長は6㎝前後.体は光沢のない灰褐色で,前翅には黄色の斑紋や短い筋模様が並び,前胸の背中側にも2つの縦長の斑紋がある.これらの模様は死ぬと白色になることから「白筋髪切」の和名がついた.♂より♀が大型であるが,触角の長さは♂(体長の約1.5倍)が♀(体長とほぼ同じ)より長い.胸部の側面には角状の突起がある.捕まえると「ギイー、ギイー」と鳴く.また,夜間は灯火に誘引される.

生活史 幼虫・成虫ともにクリ,クヌギ,ナラなどの生木で見られる.平地から丘陵地の雑木林やクリ畑によく生息する.日中も活動するが、夜になると梢や幹上で活発に活動する.卵から3年~4年をかけて成虫になる.天敵は,幼虫に寄生するウマノオバチ(Euurobracon yokohamae Dalla Torre, 1898)が知られる.

えさ クリ,クヌギ,ナラなど生木の小枝をかじって食べるほか,樹液もなめる.

出現時期 6月~8月

分布 本州~九州(県下全域)

 

記載:田中 清

写真:長嶋 哲也

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