和名 ラミーカミキリ
学名 Paraglenea fortunei (Saunders,1853)
分類 鞘翅目カミキリムシ科
この虫の特徴 体長10㎜~20㎜程度.体は黒色と淡青色の模様が美しい.ラミー(イラクサ科の繊維をとる植物)の輸入とともに国内に進入したと言われている.昼行性の種でイラクサ科の他,アオイ科のムクゲにも寄生するので,人里近くで見られる.
生活史 幼虫はイラクサ科のカラムシ,ヤブマオ,アオイ科のムクゲなどの茎や根を食害しながら成長する.
えさ カラムシ,ムクゲなどの生葉
出現時期 5月~8月
分布 本州(関東以西)~九州(対馬,五島,県本土)
備考 ラミーもカラムシもナンバンカラムシの変種である.日本では,古来カラムシの茎を蒸して皮をはぎとり,その繊維で上質な織物がつくられ,夏の衣服として利用されてきた.花がきれいなムクゲも庭木として,あちこちに植えられている.ラミーカミキリは身近なカミキリである.
記載:田中 清
写真:田中 清,井上 真一