和名 カワトンボ(アサヒナカワトンボ,旧ニシカワトンボ)
学名 Mnais pruinosa Selys,1853
分類 蜻蛉目カワトンボ科
この虫の特徴 平地から丘陵地にかけての清流や山間の渓流に生息する.体長は55mm程度である.♂の体色は金属光沢の強い緑色で,成熟すると腹部や胸部に白粉を生じる.♀の体色は金属光沢のある緑色から銅色をしており,成熟しても白粉を生じない.また♂の翅色には透明な個体(無色翅型)や褐色の個体(橙色翅型),翅の中央部が特に濃い個体(茶色翅型)がある.本種の発生期には,清流の岩の上や植物の葉に止まり縄張りを張る♂がよく見られる.
この種は,以前ニシカワトンボと呼ばれていたが,DNA解析の結果,日本全体のカワトンボが大きく2種に分けられたことに伴い,2007年からアサヒナカワトンボに和名変更された.
えさ 小昆虫
出現時期 4月~7月(5,6月が多い)
分布 本州(関東,北陸)~九州(県本土,五島)
シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.
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記載:井上 真一
写真:伊藤 雅男
写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也