和名 ヒグラシ
学名 Tanna japonensis (Distant,1892)
分類 半翅目セミ科

 

この虫の特徴 体長25㎜~34㎜程度の小形種である.体は黒色で,茶色や緑色の斑紋があり,翅は透明である.低地から山地にかけて分布し,照葉樹林のみならずスギ,ヒノキの植林地にも生息する.初夏から初秋にかけてカナカナと鳴くその声は清涼感や物悲しさを誘う.高い梢にいることが多く,発見や捕獲がしにくい.

生活史 道管液を吸いながら成長する.

えさ 師管液

出現時期 6月~9月

分布 北海道~九州(壱岐,五島,県本土)

よく似た種類との区別 石垣島と西表島には本種の亜種であるイシガキヒグラシT. japonensis ishigakiana(Kato,1960)がいる.

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
写真の無断使用を禁ずる.
The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載:田中 清

写真:田中 清

写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也

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