和名 ミズカマキリ
学名 Ranatra chinensis (Mayr, 1865)
分類 半翅目タイコウチ科
この虫の特徴 体長40㎜~50㎜程度.体色は褐色である.体長ほどの長い呼吸管をもっている.捕獲した獲物に口針から消化液を送り込み,溶けた肉質を吸い取る.和名は,水中にいるカマキリのようだというものである.飛翔も得意で日中に移動する.農薬に弱いことや水辺の埋め立てなどで,県内でも生息地域は局所的となり,生息数も非常に少ない.
生活史 孵化した幼虫は5回の脱皮を行い成虫となる.成虫は10月まで活動して,落ち葉や石の下などで越冬する.
えさ 小魚,オタマジャクシなど
出現時期 4月~10月(新成虫は7月~9月)
分布 北海道~九州(対馬,壱岐,県本土)
よく似た種類との区別 本種より小型のヒメミズカマキリ(Ranatra unicolor)がいる.体長が25㎜~32㎜程度であり,呼吸管も体長の2/3程度と短い.
シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.
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記載:田中 清
写真:田中 清
写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也