和名 キバネオオベッコウ(ベッコウバチ)
学名 Cyphononyx dorsalis (Lepeletier, 1845)
分類 膜翅目ベッコウバチ科

 

この虫の特徴 体長15~27㎜程度.体色は黒色で頭部と脚が黄色,翅が鼈甲(べっこう)色である.大型のクモを刺して毒で麻痺・死亡させる.死んだクモを巣穴に運んで卵を産み付ける.

生活史 幼虫は親が用意してくれたクモを食べながら育つ.

えさ 花の蜜

出現時期 7月~9月

分布 本州~九州(五島,対馬,県本土)

備考  本種は雑木林の周辺や人家の近くで良く見かけていたが,各地の都市化や住宅環境の整備によって大型のクモを狩ることが困難となり,生息域が限定されるようになった。
ベッコウバチ科のハチはクモを襲うので英語ではSpider wasp(クモバチ)という.英語のWaspとBee(ミツバチ)と明らかに違い,Waspは大型の有針類であるスズメバチ、アシナガバチなどを指す語である.ベッコウバチの和名は翅が鼈甲色であることによる.しかし,和名がその後キバネオオベッコウ(黄色で大きい)に変更された.近頃は,Spider waspということで,ベッコウクモバチと呼び,学名もCyphononyx fulvognathus (Rohwer)とするという考えも示されている.

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
写真の無断使用を禁ずる.
The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載:田中 清

写真:田中 清

写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也

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