和名 オオスズメバチ
学名 Vespa mandarinia japonica (Radoszkowski, 1857)
分類 膜翅目スズメバチ科

 

この虫の特徴 体長は女王バチが40㎜~45㎜,働きバチが27㎜~40㎜,♂バチが35㎜~40㎜で,スズメバチ科の中で最大種である.頭部は橙色,胸部は黒色,腹部は黄色と黒色の縞模様で翅は茶色,♂バチは針を持たない.最も強力な毒を持ち,攻撃性も非常に高く,世界の最強種といわれている.頭楯下の突起が2つであること,胸部小楯板が黄色であることでコガタスズメバチと区別できる.

コガタスズメバチ 頭楯下の突起が3つである

オオスズメバチ 頭楯下の突起が2つである

 

生活史 越冬した女王バチは4月から活動を開始し,5月には土中や木の洞で巣作りを開始する.やがて多数の働きバチはが羽化し,9月~10月には500頭程度になる.やがて♂バチや新女王も羽化する.冬期になると新女王だけが生き残って立ち枯れ・倒木などの内部で越冬する.

えさ 他の昆虫,熟果,樹液,花の蜜,蜂蜜など

出現時期 4月~11月

分布 北海道~九州(対馬,五島,県本土)

 

シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.

シーボルトコレクションのすべての写真の著作権は,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)にある.
ここに表示したシーボルトコレクションの写真は,オランダ国立自然史博物館の写真利用許可を得たものである.
写真の無断使用を禁ずる.
The copyright of the photos and or compilations of the photos taken from the "Von Siebold" collection remains with NCB Naturalis, Leiden. All the photos of the "Von Siebold" collection are permitted under the agreement between NCB Naturalis and Nagasaki SSH Science Project. Don't use or copy any images.

 

記載:田中 清

写真:田中 清,山口 浩司

写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也

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