和名 キムネクマバチ(クマバチ)
学名 Xylocopa appendiculata circumvolans (Smith, 1873)
分類 膜翅目コシブトハナバチ科
この虫の特徴 体長20㎜~30㎜程度.体は黒色で胸部に黄色い毛が密生する.♂は縄張りをつくり,開けた場所でホバリング(空中で静止)をしながら縄張りを監視する.虫が近づくと追い回し,♀が入ってくると交尾する.♂には針がないので刺さない.また,♀も温厚で花を求めて飛び回り人間には関心を示さない.攻撃性はほとんどなく,刺されても重症に至ることはまずない.獰猛で攻撃性が強いというのは誤りである.人家周辺でもよく見られ,いろいろな花を訪れて花粉や蜜を集めるが,花の外側から口吻を差し込んで蜜を吸うので受粉をしてくれない.
生活史 ♀は木の枝などに穴を掘り,花粉団子を貯めこんでそこに産卵する.幼虫はこれを食べながら成長する.また,♀は子供が成虫になってからもしばらくは世話を続け,子供達とともに越冬する.
えさ 花の蜜,花粉
出現時期 4月~9月
分布 北海道~九州(県下全域)
シーボルトコレクション 1820年代にシーボルトが日本で集めた昆虫標本は,現在,オランダ国立自然史博物館(NCB Naturalis)に収蔵されている.以下の写真は,長崎SSH科学プロジェクトの調査団が,2011年に同博物館で取材したものである.
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記載:田中 清
写真:長嶋 哲也
写真(シーボルトコレクション):紙谷 聡志,井手 竜也