長崎市 金比羅山の紹介

 

長崎市金比羅山
金比羅山には由緒ある金比羅神社があり,古くから貿易や航海の安全を祈願する場所でした.また,長崎名物のハタ上げが行われるほか,旧市内を見渡せる景勝地として市民に親しまれてきました.そして,現在も家族連れでのハイキング地,小中学校の遠足の地として賑わっています.一帯は自然公園として整備されていますが,照葉樹林や草原など自然が比較的良く残っています.


二の鳥居と照葉樹林

 

登山ルートはいくつかありますが,自家用車で立山公園あたりまで行って車を止めます.あるいは県営バスに乗車して東高下バス停で下車してから,歩くと約40分で山頂に到着します.その行程を示します.まず,長崎東高校方向へ歩くと近くに一の鳥居があります.次に原爆ホーム立山荘の横をぬけて民家の散在する畑の中を歩いて行くと7分ほどで二の鳥居に着きます.鳥居をくぐって少し進むと道は分岐します.左に進めば標高288mの尾根に到着します.右に進むと切り通しの道となります.途中に金星観測記念碑(明治7年12月6日にフランス人ジャンサンらのフランス観測隊が金星の太陽面通過〈243年周期〉を観測)があります.照葉樹林の中を進み,三の鳥居をくぐり境内をぬけるとやがて草原となり,小高い丘にドンク岩(ドンクとは長崎弁でカエル)とよばれる奇岩があります.さらに登って照葉樹林内を進むと標高366mの山頂に到着します.山頂には上宮社殿(鳥居,石の祠)があります.また,東屋やトイレも完備されているので安心です.

 

ヒメクロオトシブミ

 

ハンミョウ

 

アシナガオニゾウムシ

 

モンキタマムシ

 

ヒラタクワガタ カナブン ヨツボシオオキスイ

 

ササトゲハムシ

 

ヨコヅナサシガメ

 

キバラカメムシ

 

クマゼミ

 

コミスジ

 

イシガケチョウ

 

キアゲハ

 

モンキアゲハ

ショウリョウバッタ

 

トノサマバッタ

 

クツワムシ

 

 

マガリケムシヒキ

 

ニッポンヒゲナガハナバチ

 

金比羅山は身近にある素晴らしい昆虫観察地でもあります.水場がないので水生昆虫はほとんど確認できませんが,四季折々に長崎でみられる多くの一般種やめずらしい種を観察,採集することができます.たとえば,甲虫類ではモンキタマムシ,アカマダラセンチコガネ,カラカネナカボソタマムシなど,蝶はミズイロオナガシジミ,半翅類はキバラカメムシなどが採集できるでしょう.生物部活動や親子での昆虫採集などには最適地です.是非出かけてみてください.

 

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