Vol.1 No.1

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ハナアブのホバリングのメカニズム-多様な飛翔様式を可能にする第二の翅

研究要旨 ハナアブ類は高度な飛翔能力を持つ双翅類昆虫のグループである。ハナアブは英名で Hoverfly と呼ばれるように,高度な飛翔技術を必要とするホバリングが際だって巧みである。「前進→ホバリング→前進…」といったモーションを瞬時に切り...
昆虫生物
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校庭のカシワ植樹から発見されたアカスジメダカカスミカメ

研究要旨 自然環境に乏しい都市環境においても,公園や校庭に人為的に整備された街路樹,公園樹,校庭の樹木などから,多くのカメムシ類が発見されている(cf. 安永ら 2018;浦山ら2019)。筆者らは,浦山ら(2019)を参考に,市街地に立地...
昆虫生物
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大村公園におけるナガサキアメンボの生態に関する新知見

研究要旨 ナガサキアメンボAquarius haliplous は大村湾から記載され,大村公園内の池(大村市玖島1 丁目,32°53'54"N129°57'33"E)にもその個体群が見られる(朝鍋ら 2019;Yasunaga et al....
昆虫生物
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オオバチョウチンゴケのスクロース水溶液による原形質復帰率の増大

研究要旨 オオバチョウチンゴケPlagiomnium vesicatum (Besch.) T.J. Kop.(チョウチンゴケ科)は,ヨーロッパから東アジア,日本ほぼ全域に見られる蘚苔類である(岩月2001;WFO 2022)。本種は渓流沿...
生物蘚苔類
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日本産ヒョウタンカスミカメ類の概説および応用上重要な種の同定法

研究要旨 ヒョウタンカスミカメ類(Pilophorus 属)は,チビカスミカメ亜科・ヒョウタンカスミカメ族に所属する大きなグループで,オーストラリア区と新熱帯区を除く世界各地から 130 種以上が知られる(Schuh 2002–2013;Y...
昆虫生物
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ムクゲカメムシ類の長崎県南部における生息状況とその不思議な生態

研究要旨 ムクゲカメムシ類は,原始的なグループのひとつであるムクゲカメムシ科(Dipsocoridae)に所属する,一般にはほとんど知られていない微小なカメムシで,未だ非常に多くの未記載種が残っている(安永ら2018;Schuh & Wei...
昆虫生物
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夜間の月面における自然エネルギーを利用した発電方法

研究要旨 月は地球に同じ面を向けたまま約28 日の周期で公転している。従って,月から見た太陽の運動は約28 日周期となり,日光が当たる時間(昼)が約14 日間(2 週間)連続した後,暗黒の時間(夜)も同様に2 週間続く。太陽エネルギーの得ら...
宇宙工学物理